つけの つぶやき

舞台の話を気ままに。

水夏希雪組を褒めちぎる。

私の高校3年間何に捧げたかインタビューされたら必ずこう言うと思う。

水夏希雪組に全てを捧げた。」

と。

 

2007年の星影の人から始まり

2010年の ソルフェリーノの夜明け

で 終わった体制だ。

(正確にはロジェだが、ソルフェリーノとの間で大きくピラミッドが変化するので ソルフェリーノ以前の体制の話をするため ここではソルフェリーノと位置づけたい。)

 

残念ながら リアルタイムで追っかけは出来なかった。

つまり 過去の宝塚をゴリゴリに愛しまくったという訳だ。

正直 あの時代の宝塚、色々な事が起こりすぎて

実際の公演にも影響ありすぎるほどありまくったと思っているので

今の宝塚の方が 色々気軽に楽しめる気がする。

けど、だ。

何故これほど 水夏希雪組を愛しているのか?

かれこれ 1年ほどは悩んでいるのだが

ようやく 自分なりに好きな理由が分かりかけた気がするので、 こうして記事にしてみた。

 

勿論、水夏希雪組が好きな理由は人それぞれであり、宝塚なら当たり前な話もあるだろうが

私なりの解釈であるため 了承してほしい。

 

組内ピラミッドが明確

 

トップは 水夏希さん、

トップ娘役は 前半は白羽ゆりさん。

後半は愛原実花さん。

 

2番手は 彩吹真央さん。

3番手は 音月桂さん。

4番手は 前半は凰稀かなめさん

後半は早霧せいなさん。

2番手娘役は 大月さゆさん この辺りだろうか。

 

とまあ、番手が比較的ハッキリしていた時代だと思う。

私の持論だと、

番手が明確だと 演出家も推す程度がハッキリするからか ストーリーが比較的ハッキリしている気がする。

(私が見たことある 番手がボヤけている時代の作品のストーリーがボヤっとしてるだけかもしれないが。)

 

ストーリーがハッキリしていても それが面白いか否かは別だけど 

トップ×2番手が 敵同士だったり 仲間っていうのが わかりやすければわかりやすいほど

ストーリーの中でトップが何を目的に動いているのか? ってのが 比較的明確になっている(気がする)。

 

 トップを支える。

トップの 水夏希さんは ダンサーと呼ばれる事が多いと思う。 私は水さんの演技も好きだけど

ダンスも更にピカイチだと思う。

だが、

歌があまり得意ではないと言われることが多い。

しかし

彩吹さん/音月さんと 番手が付いているジェンヌさん また別格スターの 未来優希さん等々、

様々な歌えるジェンヌさんが台頭しており

トップが無理して歌う事無く、 ダンサーとして男役芸を全うすることに全力を尽くすことが出来た。

だからこそ、 

あの 荻田浩一先生退団作品

「ソロモンの指輪」という、トップである水さんが一場面でしか歌わず 下が歌いまくるという

常識を覆した作品が成立したのだろう。

 

誰しも 得意不得意はある。 トップが苦手なものが 下が得意。 そのバランスが釣り合っているからこそ 各々が舞台の上で輝けると思う。

(今気づいたけど 水さん、未来さん、彩吹さん、音月さん とトップと初舞台生の対談に参加できるほどの優等生が多い。 つまり、安定した実力を持っている人が多かったと思う。)

 

トップ娘役

トップ娘役は 2人いた。

 

白羽ゆりさん

ハッとするような 華をもつ方。

水さんは 色で男役を表す時は暗めの色で評される事が多い。 いわゆる クールな男役さんだ(中身は違うけど。)

それを 白羽さんでさらに華やかさを足すのだ。

水さんが地味という訳では無い。 とても華を持つ方だと思うが、

白羽さんが ぱあっとした 華やかさを持つからこそ、 水さんの クールな男役像が際立つのだ。

 

愛原実花さん

圧倒的な演技力を持つ方。

就任された時は 色々言われたらしいが

愛原さんと組まれて正解だと思う。

 

白羽さんには過去のトップ歴がある為に

水さんと組んだ時 安定感があった。

過去にトップの相手役として支えていたという経験がその安心感に繋がっていたと思う。

愛原さんは 水さんが 初めてのトップだ。

トップの相手役として しかも白羽さんという大きな前例がある。

...って 何でこれだけ力説しているかって

結構 愛原さん好きなんですよね。

「ロシアンブルー」「ソルフェリーノの夜明け」「ロジェ」と 全く水さんと結ばれることは無かったけども、

演技の月組に在籍経験のある 水さんと

演技のガチンコ勝負が出来たのも 愛原さんは演技が得意だったから だと思う。

(余談だが シルバーローズクロニクルの愛原さんがとても良いので 演技力を見てほしい。)

本当に 愛原さんの演技が好きだ。

あと、

白羽さんが 陽の華やかさだとしたら

愛原さんは 陰の華やかさ*1だと思う。

例えば

「カルネヴァーレ睡夢」

この作品 華やかさの中に 何処か寂しげな雰囲気漂う作品だと思うのだが

トップ同士のデュエットダンスも 

普段の明るさとは違い、 少し暗めの場面で行われる。

その場面で きちんとイメージに沿うダンスが出来たのも 愛原さんの持つ陰の華やかさがあってことだと思う。

 

自分の好みとして。

気分を害されるかもしれないが

私は ショーで客席を釣る事を重視する(自然としている)ジェンヌさんを好きになることが少ない。

ウインクを沢山することに 果たして意味があるの? とすら思えてしまうひねくれ者だ。

 

この当時の雪組は 客席を釣る場面より

パフォーマンス重視だったと思う。

だから 当時の下級生はパフォーマンス重視な上級生を見ているからか、客席を釣るというより 技術で魅了していく事に重きを置く職人ジェンヌさんが多かったと思う。

釣る事が全くない訳ではない。

ちょっとした時の さり気ないウインクにやられるのだ。

全ツver.のミロワールの 「night and day」の男役場面の 水さん彩吹さんにアップにやった時

ウインクするのだけど 初めて見た時 、はちゃめちゃにかっこよすぎて、

「なんだこれーーー!!!!???」と叫んでしまったのはここだけの話だ。(一時期LINEのトップ画にしていた。)

 

最後に

とまあ 長文につらつらと 話してきたが

1推しを選べないほど好きなジェンヌさんが3人いるが その3人が同じ組に居たことも 大きな要因だと思うし、 正直贔屓目過ぎて 上手く比較出来てないと思う。

けど良いのだ。

理由はどうであれ、

水夏希雪組が大好きだから────

*1:ここでの陰と陽は 地味/派手という意味ではなく、 クールか情熱的かという意味