つけの つぶやき

舞台の話を気ままに。

GReeeeNのライブが自分の理想だった

それは一つのLINEから始まった

高校の友人からの「GReeeeNのLIVEいかない?」から───

 

という訳で 8/10、GReeeeNさんのライブに行きました。

いつも、贔屓の舞台ですら感想かかないのに(めんどくさいから)こんな感じに残そうと思ったのは題名の通り、「あ、これ私が出会いたかったもんだな」と思ったからです。

 

歌手と顔

私、劇団四季の作品を学芸会でやったことから舞台好きになって以来 AKB以外の楽曲を流し聞きするレベルしか知らないので GReeeeNさんの情報もめちゃくちゃ少ないんですが

GReeeeNさん、お顔出しされてないじゃないですか。 本業との兼ね合いでという事が理由というのは知っていたのですが ライブ参加する前まで、顔出ししないって歌手的に損じゃない?と凄く思っていました。

今はだいぶ番組も少なくなってきましたが、楽曲を披露する場は全て顔出しする必要のあるテレビがほとんどでその他は?と考えると かなり視聴数が限られてしまいがちなラジオになってしまうし。

けど、ライブ見たあとにガラリと印象が変わりました。

あ、歌手は皆顔出ししないほうが面白いかも

と。

JPOPはアイドルと歌手に分かれていると思っていて、アイドルと歌手をごっちゃにしてるからパフォーマンスの違いからお互いのファンの貶しあいがある印象なのです。

 

私、以前歌手の部類に入るGReeeeNさんと同じボーカルグループのライブに参加したのですが そのグループの評価を見ると「歌上手いけど顔良くない」って言うのがあって

あ、この意見アイドルとごっちゃになってるな。という気持ちになったんですよね。

 

アイドルで可愛い!という気持ちにならないって結構悲惨で、口パクでも可愛ければ人気になるし歌よりもそういう自分を魅せるためのパフォーマンス能力が高い人が上に立っていくだろうし(実際、私の好きだったAKBのメンバーも群を抜いて可愛いのに自己プロデュースが苦手っぽくてあまり人気じゃなかった)。

だから、アイドルが歌手になるって言っても そりゃ アイドル(歌唱力より自己プロデュース重視)から歌手(自己プロデュースより歌唱力重視)の評価になると、一気に総合評価が下がるため、ググっと人気がなくなるというのは仕方がないと感じる面もあります。

宝塚もそうで一個前の暇つぶし記事にも「宝塚とは?」という項目に「アイドルの理想」的に書いたのは

勿論口パクはダメですけど歌下手だけどカッコよかったり(可愛かったり)等の自分をセルフプロデュース出来たり、上に行ける人は大概生まれ持ったものが宝塚内でもよかった人だと思うので それがアイドルの上に行ける人と酷似してると思ったのでそう書いたんですよね。

だから全てが出来る必要は無い。顔がよければ。

しかし、歌手(アイドルと定義していない人)って顔関係ない訳で、とにかくいい曲をその人の歌唱力で人に届けないといけない。

だけど人ってやっぱり見た目で印象を決めてしまうので その歌手のビジュアルが自分の好きなものではなかったら惹き付けない。

けどGReeeeNさんの場合は まず顔出ししていないから 顔の善し悪しでそのグループを決めつけないんですよね もし、GReeeeNさんが苦手って人がいるとしても「GReeeeNの歌声や曲が苦手」という感じで しっかり曲と向き合って好き嫌いを判断できる。ビジュアルで勝負しない分、良い歌がすんなりと多くの人に浸透するんだろうなと思いました。

(アイドルの下り要らないかもしれないですが、ちょっと思ったので蛇足だと思っても書きたかったので)

 

ライブパフォーマンス

私、GReeeeNさん顔出ししないのにどうやってライブするのか全然知らなくて というか最近まで 「ライブの時は顔出しするよ☆」かと思ってたレベルでした

「顔出ししないとか言いつつ、GReeeeNさんのファンの方はライブの時にメンバーの顔見てるんだろうなー」ってめちゃくちゃ勘違いしてました☆

実際は、Wiifitのトレーナーみたいなビジュアルなメンバーの歌ってる映像をみてた訳なんですが(見てたって適切な表現なのか不安だけど)

そんなん見て楽しくないだろって思うやん?

ググってライブ形式見た時私も思った。

「は?歌ってる映像みるだけ?つまらんやん」と。

超たのしい

全てが映像ならではの演出がめちゃくちゃ面白かった

ストーリー仕立てだったり、メンバーのビジュアルが変わったり その時の展開によって違うメンバーの違う曲が聴けたり。

ライブならではな、メンバーと目が合うとかメンバー同士のわちゃわちゃみて楽しいとかアドリブなどのファンパフォーマンスが出来ない分、視覚で楽しめる演出が盛りだくさんでした。

普段、ライブや舞台だとセット設営をすることで「このライブのコンセプトはコレだ」と分かるし、その為に 場面ごとにセットが変わる事で視覚で伝わるんですがセット設営って時間かかるし金かかるから多くは変えられないけど、

映像だから一瞬で場所変わる。

例えば、 その時、メンバーは室内にいるという設定の背景の中で歌っていたりトークしてたとしても 一瞬で屋外にいるという設定の背景になったりといわゆる舞台でいう盆みたいな感じを映像が担っていました。

(伝わらんかもしれないけど まだライブ続く感じだったので ネタバレ出来ないのです。)

同じ印象を持ったのは 初音ミクのライブ。

【公式】ボカロライブ2016 in ニコニコ超パーティー【祝・ミク10周年!】~NICONICO CHOPARTY 2016 VOCALOID LIVE~ - YouTube

その場に居ないけど 居るみたいな気持ちになれるし すっごい面白い。

YouTubeで調べたら GReeeeNさんのライブ映像、無断転載のやつしかなかったのでその目で見てほしい。

 

あと、初心者特有の「歌知らないから楽しめない」みたいな初心者殺しなライブって多いじゃないですか AKBのライブ行った時も自分が公演見てないのが悪いんですけど 公演曲や地方グループの歌もあって ノリきれないって事があって、初心者ノリきれないから浮くんじゃないか?と不安だったんですが、

これも映像演出よ。

テレビ番組でもテロップで歌詞流れるけどああいう感じじゃなくて

歌詞表示もMVみたいな映像で曲ごとに毎回違った表示の仕方 してて

「あ、この曲は恋愛ソングなんだ」とか「これは盛り上がる夏ソングなんだ」とか初心者が置いてかれない配慮されててめちゃくちゃよかった

(語彙力とネタバレしないように配慮すると伝わらないのすごいネックだな...)

 

とにかく、曲を届かせるために映像による曲の雰囲気を伝えるための演出が凄まじかった。

 

なぜ私の理想だと思ったか

パフォーマンスの所の私の説明で伝わったかはともかく、

とにかく パフォーマーありきのライブでは決してなかったなという気持ちになったからです。

パフォーマーからのファンサってめちゃくちゃ嬉しいもので 目が合ったとかってすっっっごく気持ちがいいものです。推しが好きってめちゃくちゃそのライブ行こうって気持ちにさせてくれる。 そのライブや舞台が駄作でも。

歌手として活躍されてるのかな と思ってた人(グループ)でもファンの話聞くとまず最初に「推しの顔が好きでー」なんてよく聞くことですし。

実際私も舞台見るの好きですがそれは舞台好きなのではなく贔屓がいるからなのかもなと思う時もある。

そのくらい顔って重要だし ビジュアルで売ってない人なんて限られてると思う。

というか、顔がわかる状態で、人が何かを評価する時、例え作品主義を謳っているものだとしても顔(表情)の印象って特に大切にされるわけだし、同じものでも人が違えばかなり評価が変わってくるのは仕方ない面がある。

ので、ライブで曲という作品がフラットに評価できるグループってGReeeeNさんぐらいなんじゃないかなと思ったのが1つ。

 

あと、ビジュアルが好きでライブに行く人もいれば  とにかく歌を聞きに来たという人もいるから そこでの認識の違いからマナーの善し悪しがあったり ファンの方向性がグループ分けする可能性もあるのもたしか。

けど、GReeeeNさんのファンの方々は歌も楽しみでかつそのライブを楽しみにしてるから皆楽しむためのファン同士のマナーがめちゃくちゃよかった

言っちゃえば全て映像だから予定外の事があれば 映像とそのライブ会場が噛み合わなくなってつまらなくなるんだけど、みんな楽しむために来てるから予定外のことはしないのでマナーがクソ悪くて気分悪いなんてことが全くなかった。 

というか、マナー悪い態度させるみたいな要素がライブ中に無くさせるほど 映像演出がめちゃくちゃ楽しくて引き込まれるから 皆それに夢中になるんだろうなって。

舞台でマナー悪くさせる要素って結局自分の興味がその舞台上になかった時に生じることの方が多いから。(座高や前かがみとかは除く)

あと、何度も言うけど顔が分からないからこそ 曲に集中できるので、曲好きだなって人なら皆楽しめたライブだと感じました。

 

このGReeeeNさんのライブを見て、やっぱり舞台を見る時にどれだけ人のビジュアルにばかり目を向けていたのかが凄く理解出来たし、どれだけ作品だけに集中できてなかったかがよく分かるなーと思うことが出来た。

それが良いのか悪いのかは作品によって違うけど、その事実が分かっただけでも新鮮で自分の中でも革命起きたなって感じた。

 

本当、革命起きるのでGReeeeNさんのライブ、一生に1度は見た方がいいよ。

 

 

 

 

本気で伝わらない文章でしたが、7900円出す価値はとてもあった。