つけの つぶやき

舞台の話を気ままに。

幸せは近くに~アルジャーノンに花束を~

上半期見てよかった作品 2作品目は

アルジャーノンに花束を 」(荻田浩一演出)

です。

http://www.algernon-musical.com/

これは生で観た作品です。

この作品、 あらかじめ観ようと思ってたわけではなく、

家族旅行で東京に行くことになり 私以外はTDSに行って 私は舞台を観に行くというプランを急に思いつき、 私だけ別行動することになりました (親ありがとう)

暇だったので有楽町でぶらぶらしていた時 「Sparkling voice」のポスターを見つけ 本当に膝から崩れ落ちそうになりました。

「彩吹さんこれに出ているんだった」と...

あの時ほど 私が2人欲しいと思ったことないです笑

早く幕下がって!

私は、2015年の秋に宝塚を知ったので荻田先生の舞台を 生で観たことがありません。

ただ、 「ソロモンの指輪」だけは DVDで見たことがあり 宝塚らしくない宝塚で 終始頭を使い、なんだこれは! と驚いた覚えがあります。

また、

「オギー(荻田先生)宝塚に戻ってきて!」

というツイートをよく見ることもあり、

前々から生で見たいなーと 思っていて

水さんも出演されるし いいチャンスだ!

と気軽な気持ちで劇場へと向かいました。

言いたい事は沢山あるのですが、私がこの作品を観ていてずーっと思ったのは

「お願いだからここで幕が下りて。」ということでした。 これは駄作ということじゃないんです。 本当に切なくて切なくて...

シンプルな舞台機構に 9人という少ない人数での舞台。 主人公のチャーリーゴードンが手術で頭が良くなっていくにつれ、

アリス、研究者、家族や仲間の関係性が徐々に変化していく過程が 本当に切なくて。

チャーリーはどんどん頭が良くなり

研究者や仲間が自分を見下している事に絶望をし、 家族の気持ちを知り、 アリスを愛し...

ああ ここで幕が下がったら チャーリーはまだ後悔しない 絶望しない。

本当に苦しかったです。

けれど 見たあとすごく心が温かくなって...

良いものをみたな って気持ちになりました。

チャーリーは 夢を叶えた。 けれどその夢は自分を幸せにはしなかった。

元に戻った時 真の幸せは何かが分かっていった...のかな? なーんて!!

1回しか見れなくて しかも3月に観たものなので 記憶が曖昧なので 詳しく言うのは控えます

ああ 何かにメモしとけば良かった!

ええい リンクを貼るので ゲネプロ映像視聴してもらいたいです!

ミュージカル「アルジャーノンに花束を」ゲネプロ - YouTube

矢田悠祐のピュアな歌声が染みる!ミュージカル『アルジャーノンに花束を』公開ゲネプロ | エンタステージ - YouTube

ヅカファンとしての目線

荻田浩一先生

前に書いたように  私は荻田先生の宝塚時代を知りません。 この作品を観て思った事は

なんで宝塚はこの人を手放したの?なんでもいいから退団を止めさせることは出来なかったの?

でした。

いや ジェンヌさんもスタッフも劇団側が辞めること止めさせるなんて出来ないことは分かってるんです。 けれど 失ったのは大きな痛手だっただろうな という事がこの作品を通して嫌という程分かりました。 

上手すぎる舞台機構の使い方、 俳優の動かせ方。 幻想的な雰囲気を創り出す天才だなとしみじみ。 もっと色んな作品を宝塚でみたかったななんて。

水夏希さん

ゲネプロ映像見てもらうと分かるのですが

男役時代の声とは違う 女性として包容力のある優しい声で... 第一声からとても驚きました。

7年も元の女性として生きているとこんなに声が違ってしまうのかなあ なーんて!

少し前に 水さん主演のサラベルナールを見ていても感じましたが  何かに苦悩する水さんは美しいなー としみじみ感じました。

(私的に好きな人が苦悩してる演技してるのをみるの大好きってのもある)

まとめとして言わせて。

私がチャーリーだったとしても 絶対水さんアリスを好きになるに決まってるって!!!!!!!!!

蒼乃夕妃さん

...はじめまして...

星組 月組とご縁が無かった私。蒼乃さんは

「霧矢さんの相手役でダンス上手い 結婚おめでとう」という知識しかないので 

無知識にも等しい状態での観劇でした

今回蒼乃さんは 水さんの役とは真逆なおおらかでポジティブで大酒呑みな芸術家の役でしたが

あんなトップ娘時代の役とは逆ベクトルな役だろうに 完璧にこなしていて!

ひぇー! とびっくりしました

さすが なんでも出来る(イメージ)霧矢さんの相手役だ... 

私的には 蒼乃さんの役が可愛くて好きです

最後に

ここまで読んで頂いた方も薄々気がついていると思いますが

「だから結局何が言いたいの!? 」っていう。

私も 言いたい事は沢山あるのに 3ヶ月経っても この気持ちを 伝えることが出来ないって言うのがもどかしいです!

リピしたかったな ってすごく思った作品ですし

ネタバレもなにも 再演すら怪しい作品らしいので ここで全てを語り尽くしたい! と意気込んでいたのに 荻田先生は甘くなかったです笑

(文章力が無さすぎるってのもある)

深い深い底なしの アルジャーノンの温かさからは 一生抜け出せないんだろうなー。

 

最後の上半期~は 「コメディと彩吹さん」です

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

宝塚もAKBも

私は 宝塚ファンになる前は

ライトなAKBファンでした。

 まぁちゃん(奥真奈美さん)推しでしたが

卒業後好きになったのもあり、 AKBをめちゃくちゃ好きかと言われたら なんとも言えませんが。

妹と 中学生のころ好きだった男子(共にSKEファン)の話す内容は 説明なしでも うんうんと聞ける くらいではありました。

(今回の総選挙の選抜メンも8割顔と名前が一致してて ちょっと安心 ってレベルなのです)

 

今回の総選挙の 大きな衝撃は やっぱり結婚発表だと思います すっごく心にズーンとのしかかって、 モヤモヤが取れないので ここで思いをペラペラ話してスッキリしたいと思います。

(現役AKBGファン ごめんなさい)

*

宝塚もAKBは共通性がとてもあると思っています。

「女性だけである」「ファンとの交流がアツい」

そして 「夢を見させてくれる」

AKBの恋愛禁止、 宝塚のすみれコード

ファンが夢を見ることが出来るための サポート器具みたいなものだと思っています。 

 

だから 今回の件を 宝塚に置き換えると

*

ある めちゃくちゃ仲がいいことで有名なコンビが 退団発表会見をして

その際 相手役の事について聞かれた時

「いやー 私 相手役のこと最後まで苦手で ずっと嫌いでした」と 発言していて

(なぜそのことを話したかというと 次の日 メディアに 仲が悪い事が 報道されるからで)

そして

応援をしていて ずーっと好きで 憧れ 愛していた ファンが最後の最後で

(この場面 すごい嫌だったのかな? このシーン素敵なのに) と疑心に陥るきっかけを作ってしまう 

という 最悪な事が 起きているんではないかなーと ライトなペーペーファンは結論付けました

 

結婚するために卒業するのは ファンじゃないので ショックではないのですが

今まで 現実を見せないように と努力してきた

他のOG/メンバーを 考えてしまうと

この判断は 良かったのかな? 運営は何をしてたの!? と。

 

これは 宝塚でも同じで 現実を見せないでほしいな とずっと思っています。

 不信にさせるような人事とか ナウオンでのジェンヌの失言を編集しないで放送する とか。

ジェンヌさんも、どれだけ 実際不仲であってもそれを匂わせない。 みたいな努力って 大切なんじゃないかなあ?と。

些細な事で ファンじゃなくなることって多いと思うんです。どれだけ好きでも 邪念を持って応援したくないですし。

 

今回の総選挙も 傍観者でしたが

なんか 色々考えさせられるなーと思った私でした。

上半期見てよかった作品~カラマーゾフの''衝撃'' ~

上半期ももう終わりということで...

上半期見て良かったなーと思う作品を3作品。

今回は 宝塚の過去作で 1作品。

 

カラマーゾフの兄弟('08年雪組)

 『カラマーゾフの兄弟』 | 雪組 | 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ | 宝塚歌劇 | 公式HP

いきなり9年前の作品/DVD廃盤商品ですが笑

『カラマーゾフの兄弟』 [DVD]

上半期 「見てよかった!」と思う作品は過去作だけでも 結構あるのですが、 

1番見てよかったな と思ったのは この作品だな。と

私はどちらかと言うと エリザベートなどの 宝塚の名作と呼ばれる作品が苦手で、

好評と酷評が4:6くらいの ある意味宝塚らしい(?)作品が好きなので 、良い作品だという声が多いカラマーゾフ、 私ハマらないんじゃないかな? と思っていました。

 

本格的に見ようと思ったきっかけは、

Twitterのフォロワーさんから 

カラマーゾフのOPが凄い。」という話を聞いたからなのですが、 本当に凄い。

 

 

衝動

衝動

 

幕が開いて最初の言葉が「俺はやっていない」「父を殺してなどいない」と

本当に宝塚か!? という感じの水さんのセリフから始まるのですが、トップ以下中心メンバーのソロや、組子のコーラス/演技力がOPでグワーッと濃縮されていて、引き込まれるとはこういう事か。とたった数分でピリピリと実感する気持ちになりました。

原作を読んだことがない状態で見たのですが

衝撃 の一言。

終始暗く、見ている側が救われるとしたら(役名略) 水さんと白羽さんが 結ばれるというだけ。

トップコンビが結ばれるという視点だけで言えばハッピーエンドなのに、 客観的に見てしまったら バッドエンドだよな。

と 思ってしまうくらい 彩吹さんも未来さんも彩那さんも 誰も救われない。

けれど、一つ ふっと思ったのは 

「バッドエンドに作り上げたのは 張本人ではなく 周りの人間だ。」

 ということ。だって事実が事実のまま過ぎていったら、

「水さんも白羽さんも彩吹さんも幸せに過ごしましたとさ ちゃんちゃん。」で 終わってたじゃないですか。

だから、(ああ。これはノンフィクションに近いフィクションだな) と思った瞬間 ゾワゾワっと いろんな意味で寒気がしました。

彩吹さんは 傍聴人から疑惑の目を向かれてしまったことによって本格的に 破滅の道へ進んでしまうし

一つの話題でコロッと 意見が変わってしまう

 そんな人間のある意味悪いところが カラマーゾフ家を崩壊させてしまったのかな と。

そういう事は今の世の中も変わらなくて 。

だから

「近い未来、傍聴人もしくはカラマーゾフ家になるのは私たちかもしれない」

そう思うと また寒気がしました。

 

ジェンヌさんの事について。

 私の1番の贔屓(緒月遠麻さん)は「忘れ雪」に出演されていたため この作品には出ていないのです。

私の悪い癖でいつもなら 「この作品なら 贔屓はこの役がいいな」と考えてしまうのですが

カラマーゾフは どうしても考えつかない。

そのくらい 全ての組子の役が ハマり役で、

ドストエフスキーはこの雪組を見て小説を書き上げたのか?」と錯覚するほど 完璧な配役だったと思います。

水さんの あの荒々しいという名の繊細な演技、

白羽さんの アンニュイな雰囲気、

彩吹さんの だんだん狂っていくまでの演技力

未来さん...彩那さん...沙央さん

どこを切り取っても 素晴らしいしか 出てこないです。

 

余談ですが

きっと私はカテリーナとは仲良くなれないです笑

きっと 接していくうちに

「だからドミートリーに振られるんだよ!」と言ってしまうと思います笑 

ああいう 「してやってる」 と錯覚してる女性はいけませんね 私も自分の姿を見直さなくては。

ほんと 大月さんの演技力には 完敗です。

 

 

まだまだ言いたい事は沢山あるのですが、

論文レベルの長さになってしまうこと間違いなしなので

 実際、観劇された方のブログを見たらジェンヌさんやカラマーゾフの感想

沢山書いてあるし そっちを見てくださいね!

いやー  これを生で観たかった。

 

2回目の 上半期~ は 2017年の作品。

ヒントは

「オギー先生と水さん」です。

 

ここまで見てくださって ありがとうございました!